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裏返しとは

畳表は表裏の両面使用できるので、使用していた畳表をはがし、それを裏返してまた付けます。
この場合、畳床と畳表はそのまま使用し、畳縁のみ新しくします。
裏面がきれいなうちに裏返しをすることにより、一枚の畳表をきれいに長くご使用頂けますが、擦り切れが酷かったり、糸が切れていたり、目立つ染みがある場合の裏返しはお勧めできません。

部屋の使用頻度などにもよりますが、通常は表替え・新畳から3~5年が目安です。

裏返しの作業工程

畳表をはがす

畳表をはがす

現状の畳表をはがします。
写真は、畳を裏にして縫い付けている糸を解いて抜いているところです。

畳表の裏側

畳表の裏側

畳表をはがしました。
裏側は新品同様にキレイです。

框縫い(かまちぬい) – 畳表の縫い付け

框縫い(かまちぬい) – 畳表の縫い付け

新しい畳表を縫い付けていきます。
写真は框(かまち)という畳の角に当たる部分を塗っています。
たるみが出ないよう、細心の注意を払います。

霧の吹き付け

霧の吹き付け

両方の框を縫い付けた状態で、霧の吹き付けを行います。

平刺し(ひらざし) – 畳縁の縫い付け1

平刺し(ひらざし) – 畳縁の縫い付け1

寸法に合わせて切った畳表に、平刺しと呼ばれる工程で上から下に向かって畳縁を縫い付けていきます。「平刺し」「返し縫い」の2工程で畳縁の縫い付けを行います。

返し縫い(かえしぬい) – 畳縁の縫い付け2

返し縫い(かえしぬい) – 畳縁の縫い付け2

畳の脇から返し縫いを行うことで、畳縁の縫い付けが完了します。

完成

完成

キレイに仕上がりました。
これをお客様のお部屋に敷き込みます。

敷き込み

敷き込み

裏返しが完了し、敷き込みを行った状態です。
ジュース等をこぼしていなければ、シミも無くキレイに仕上がります。

畳縁とは

畳縁(たたみべり)とは、畳の長手方向に付けられた布のことです。畳表の角の摩耗を防ぐため、また畳を敷き合わせる際にできやすい隙間を“しめる”などの役割があります。

畳縁は、模様や色によって身分等を表す時代もありましたが、今では自由に選ぶことができます。

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